世界を革命するブログにゃー。

パイナップルについて研究に研究を重ねています。

「流しそうめん」

きゅうり先生はよく鼻血を出します。鼻血といっても人間のそれとは似て非なるもので、色は肌色で、蓮の花のようなペパーミントな香りを漂わせます。

きゅうり先生はある小学校で教諭として日々奮闘しているのですが、ある日一人の生徒と問題を起こしました。

事の発端はこうでした。

体育の授業で鉄棒をしていたときのことです。

きゅうり先生は生徒たちに大車輪のやり方を自分の模範演技を踏まえ指導していたのですが、まさにぐるぐると回っている大車輪中にきゅうり先生は糞便を漏らしてしまったのです。糞便は生徒に降り注ぎ、その光景はまさに地獄絵図と化していました。それでも大車輪をやめないきゅうり先生に対して一人の生徒が立ち上がりました。名はかな子。齢十歳にしてベートーヴェンが作曲した「カブトムシの踊り方」を右腕一つで弾きこなしたという天才ピアニストだ。かな子は人一倍責任感の強い子でもあった。大車輪糞便まき散らしの現状に我慢ならなかったのだろう。彼女は泣き叫ぶ他の生徒たちににっこりと微笑みかけ、こう言った。

「私が彼の動きを止めます。あなた方は私と共にやつをこの槍で突き刺してください。大丈夫、糞便の噴出口は私が全力で抑えます。ではよろしくお願いしますね」

生徒たちはそんなかな子の言葉を聞いてるどころではなく、ただただ白目を剥いて泣き叫ぶばかりだった。

「では、行きますね!」

かな子は全速力できゅうり先生めがけて走っていきました。

「だめ!臭いわ!やたら口の中にも入ってくるし!こりゃ我慢ならねー!えげつねー!」

かな子は90度方向転換すると、そのまま校舎内へと走り去ってしまった。

夕暮れ頃にはすっかり生徒たちも糞便に慣れ、いつしかお互いがお互いを糞便で塗りたくるパフォーマンス集団へとなり下がっていった。その様子はまさに90年代後半の高度経済成長期を思わせるほど活気に満ち溢れており、それを見た他クラスの生徒が放課後に真似をしだし、やがてはそれが他校に広まり、現在のいわゆる流しそうめんの原形となったのではないかと地元の有識者は目を細めて語っている。