世界を革命するブログにゃー。

パイナップルについて研究に研究を重ねています。

「犬あるある」

 

1、犬の名前に綾小路きみまろとは名付けない

2、犬の散歩の帰り道によくあばら骨を痛める

3、プードルに対し嫌悪感を抱く

4、煙草はよく吸うが煙は吸い込んでいないので体に害はないと言い張る

5、ノストラダムスの予言をまだ信じている

6、「犬の糞は持ち帰ってください」と書かれた看板を見ると、「人間の糞は持ち帰らなくてもよいのだろうか」と真剣に妄想する。

7、平成より昭和が好きだ

「お正月あるある」

1、病気になる

2、家族団らんする

3、乃木坂46に興味を持ち始める

4、交番に不法侵入する

5、回覧板を受け取っても回さなくなる

6、妙に納得する

7、猫に興味を持ち始める

8、いたずらに微笑む

9、経験よりも勘が頼りだ

10、カニを食べる

11、妙に納得する年頃

12、将来はお嫁さんになりたい

13、生活保護を受けるぐらいなら死んだほうがまし

14、涙は決して人前では流さない

15、カニを食べる年頃

16、パーキングエリアでソフトクリームを食べる

17、あの時の映画のチケットをまだポケットに忍ばせている

18、平成より昭和が好きだ

19、乃木坂46に興味を持ち始める年頃

20、派閥争いはもうこりごりだ

21、寝る前には歯を磨く

22、ビートを刻んで眠る

「流しそうめん」

きゅうり先生はよく鼻血を出します。鼻血といっても人間のそれとは似て非なるもので、色は肌色で、蓮の花のようなペパーミントな香りを漂わせます。

きゅうり先生はある小学校で教諭として日々奮闘しているのですが、ある日一人の生徒と問題を起こしました。

事の発端はこうでした。

体育の授業で鉄棒をしていたときのことです。

きゅうり先生は生徒たちに大車輪のやり方を自分の模範演技を踏まえ指導していたのですが、まさにぐるぐると回っている大車輪中にきゅうり先生は糞便を漏らしてしまったのです。糞便は生徒に降り注ぎ、その光景はまさに地獄絵図と化していました。それでも大車輪をやめないきゅうり先生に対して一人の生徒が立ち上がりました。名はかな子。齢十歳にしてベートーヴェンが作曲した「カブトムシの踊り方」を右腕一つで弾きこなしたという天才ピアニストだ。かな子は人一倍責任感の強い子でもあった。大車輪糞便まき散らしの現状に我慢ならなかったのだろう。彼女は泣き叫ぶ他の生徒たちににっこりと微笑みかけ、こう言った。

「私が彼の動きを止めます。あなた方は私と共にやつをこの槍で突き刺してください。大丈夫、糞便の噴出口は私が全力で抑えます。ではよろしくお願いしますね」

生徒たちはそんなかな子の言葉を聞いてるどころではなく、ただただ白目を剥いて泣き叫ぶばかりだった。

「では、行きますね!」

かな子は全速力できゅうり先生めがけて走っていきました。

「だめ!臭いわ!やたら口の中にも入ってくるし!こりゃ我慢ならねー!えげつねー!」

かな子は90度方向転換すると、そのまま校舎内へと走り去ってしまった。

夕暮れ頃にはすっかり生徒たちも糞便に慣れ、いつしかお互いがお互いを糞便で塗りたくるパフォーマンス集団へとなり下がっていった。その様子はまさに90年代後半の高度経済成長期を思わせるほど活気に満ち溢れており、それを見た他クラスの生徒が放課後に真似をしだし、やがてはそれが他校に広まり、現在のいわゆる流しそうめんの原形となったのではないかと地元の有識者は目を細めて語っている。

「油売りの少女」

雪がちらほらと降る中、一人の少女がコップ一杯の油を売っている。

もう師走が近づいているせいか、通りすがる人々に足を止める者はいない。

少女は素足で体をぶるぶる震わせながら

「油はいかがかね~、甘くてちょびっとだけ酸っぱい油はいかがかね~、乾物や納豆に少し混ぜるだけで蜂蜜のように甘くなりおすよぉ~、丹波名産黒豆から抽出した絶品食物油でっせ~、いかがか~~」

と今にも消え入りそうな声で街の人々に声をかけている。

だが街の人々はまるで汚物でも見るかのような冷たい目を少女に向けるばかりだった。

彼女はひとしきり街の人々に声をかけたところで、

「はふぅ、やっぱり今日はだめだわ。いかんせん、この雪では油もすっかり冷えてしまうえ」

とため息まじりにつぶやくと、そそくさと歩き出し、近くの公園に入りベンチに腰をかけた。

この公園は少女が数か月前から寝床としており、閑静な住宅街の中になった。

少女は古ぼけたウールの上着のポッケから、この公園で今朝がた拾ったたばこの吸い殻を取り出すとそれを口にくわえ、ユニクロで買ったヒートテックのズボンのポッケからライターをさっと取り出すと、慣れた手つきでシケモクに火を点け、それをうまそうにぷかぷかとふかし始めた。

「嬢ちゃんはもう立派な玄人(バイニン)やね」

ベンチでほっこりしていた少女に身の丈4メートルはあろうかという大男が突然後ろから声をかけた。服装は上半身は裸で下半身にはレッグウォーマーといういでたちだ。髪はハリーポッターに出てくるハグリットのように毛むくじゃらだった。

少女はベンチに座ったまま体をひねり、そして体をのけ反らることでやっと大男の顔を見ることができた。少女はそんな大男にひるむことなく凛としたまなざしで大男に言った。

「あなたはどこのどなた様ですかえ?ここは八百万(やおよろず)の神々が疲れと汚れを落としにやってくる油屋ですえ」

「わしは、、、そうだな、浪速のベートーヴェン、、、とでも名乗っておこうかの」

大男は満面の笑みを浮かべていたが、なぜか目は笑っていなかった。その目の奥に少女は亡き父アンドラゴラス王の面影を見ていた。少女は少しの興味をかきたてられ、続けて大男に話しかけた。

「はぁ、そうですか。それでその浪速のベートーヴェンさんが私に何用ですか?シケモクならもう手持ちはありませんぜ。見てのとおり私は名もない番頭です。この油屋で湯婆婆に名前を奪われた日から私はうんこ同然の存在なのです」

「そうですか、それは難儀でしたね。いやね、わしがあんたに声をかけたのはあんたのその美声をほめたくてなんじゃよ。さっき街中で腐った油を売っておったじゃろ、あのソプラノボイスはなかなかのもんやったぞえ。どうじゃ、わしのところに来んか、それで歌手を目指さんか?」

突然の問いかけに少女は目を丸くしながらも

「油、買ってくれるならかまわんけどね」と即答するのであった。

それから2年後、ある大男と少女による二人組ダンスユニット「JK」によるデュエット曲「ソーラン節エトセトラversion2015」が日本中で大人気となり、ユーチューブで再生回数が5億回を突破するという偉業を成し遂げたことは想像に難くない。またそのCDのカップリング曲「アリゾナの憂鬱」がMr.Childrenの「抱きしめたい」の歌詞を一語一句相違なくパクっちゃったことでその人気を不動のものとした、というお話。

 

 

 

「ナパーム弾」

後ろ姿に 夕焼けが重なる

遠い過去を思って 裸足で駆け寄る

数年前の手紙を 今も捨てらず

「さよなら」の文字を 小指でなぞる

 

時折見せた あなたの笑顔 今も胸にしまって

静かな部屋で見る写真に 涙が落ちる

 

Miss you

その耳はハブにやられたの

マグカップに添えられたハンカチ

きっと夢から覚めるなら こんな仕打ちがいいよね

可愛い夢にだけ 

You have bad breath

 

突然の知らせに 施錠を忘れたの

 

Miss you

ばかな私を 左手でぶってよ

よろめく姿にも哀愁は忘れずに

携帯電話かけなおすわ 指輪も捨てて

遠回りだったけど 結局ここに戻ったわ

溢れる思い

Thanks anyway

 

「真夏のデイタイム」

「みなさん、こんばんは。本日も始まりました<真夏のデイタイム>の時間です。メインパーソナリティをつとめますのは、わたくしジョン小西になります。早速ですが、本日もゲストをお呼びしております。現在20代後半の若者に絶大の人気を誇るロックバンド<ノイズィー>のボーカル兼風水セラピストの吉井守さんに来ていただいております。どうも、よろしくお願いいたします。」

「よろしくお願いします。」

「放送時間もあまりないので、早速いろいろ質問させていただこうと思うのですが、まずノイズィーというバンド名にはどのような由来があるのでしょうか?」

「由来といいますか、もともと私の実家が名古屋市なんですが、その近くの神社にノイズィーという名前の神主さんがいましてね、そこから付けました。」

「えっと、その神主の方は外国の方なのでしょうか?」

「それはリスナーの方々の想像におまかせするところで、僕らがとやかく言うことではないと思ってるんで。」

「あっ、そうですね。まぁそのあたりは、みなさんの想像におまかせするということで。え~、それでは次の質問にいきたいと思います。ノイズィーは結成して15年目のバンドになる15人組のバンドになるのですが、結成秘話などはございますか?」

「まず、僕が高校生の頃に現在のメンバーのドラムをやってますバイオレットと同じクラスで友達だったんです。それで、なんか人生一発発起で旗を揚げたいなと思いまして、バイオレットと一緒に近くのコンビニで餃子を1パック万引きしたんですよ。」

「えっ!万引きですか?それはまずいんじゃないですか?」

「いや、まずくはなかったの。だって捕まらなかったからね。店員にはばれはしましたけど。」

「えーっ!それ完全にアウトじゃないですか?」

「えっ?何がアウトなの?そんなベースボール用語使われても僕はわからんよ。まぁでも、そんなこんなで現在のバンドがあるということになるんですよ。」

「いや、全然わかりませんよ。結局どういう経緯で音楽に触れて現在のバンド活動につながったんですか?」

「それはあれだよ。僕が中学2年のときにすごいリコーダーを吹くのが好きで。うん、それだよ。」

「なるほど、それではその時から音楽が好きだったということですね。それでどのあたりからバンドで音を出すということに興味を持たれたのですか?」

「うん、少しそれも語弊があるかもしれないんだけども、僕は音楽は好きだけど、バンドというものには興味はなかったんだよね。それは今もね。」

「それはまた重大発言ですね。それでも今こうしてバンドをすることでたくさんの人たちを引き付けているわけですけども、そのあたりはどのように思われていますか?」

「これも神様のいたずらなのかなって。そう思うようにはしているね。あっ、でも突然話が変わるようで申し訳ないんだけど、僕は今一番関心があることは、やっぱり若い人の雇用の問題ね。今若い人がネットカフェで寝泊まりしているニュースを見たんだけど、あれはほんと心いたたまれないね。僕らの時代にはネットカフェなんてものはなかったから、よく近くのコンビニのゴミ捨てのコンテナの中で寝泊まりしたもんだよ。あそこはあったかくてほんとよかったよ。」

「えっ、吉井さん自身もホームレスのような状態だったということですか?」

「いや、ホームレスというとちょっと語弊があると思うんだけど、要はお金がなくて、泊まるところがなかったんだね。」

「そうですか、ではそのような辛い体験も現在の曲作りに活かされたりされているのでしょうか?」

「そうだね、僕の歌の大半は若者の貧困を歌っているつもりなんですけどね。」

「はい、えー、ここで曲作りの話が出ましたので、今回発表される新曲についてもお伺いしてこうと思うのですが、今月二十日に発売されます新曲はミディアムバラードばかりからなるという全47曲の超特大アルバムとなっていますが、これはすごいですね」

「ええ、まぁ一曲一曲はどれも薄っぺらいものになってるんで、全部の曲を聞いていただければ、まぁ満足いただけるんではないでしょうか。」

「確かに47曲収録でも価格は税込み980円とかなりお買い得なものになっていますね。」

「はい、レコード会社も32枚組アルバムということで、かなりコストを気にされているようだったけど、100万枚売れればなんとかとんとんかなって言ってましたかね。」

「それはまたすごいですね。ではここで早速そのアルバムから厳選した一曲を紹介したいと思います。では吉井さん、曲のタイトルをお願いします。」

「はい、ノイズィーで3曲目に収録されています曲、<ナパーム弾>です。お聞きください。」

 

「エゾ鹿の幸せ」

エゾ鹿は多くの方が知っているように北欧から横浜港を経由して日本へ持ち込まれた危険外来生物の一種である。主に野草を主食とし、多くの公園や畑の草木を根絶やしに食べてしまう性質を持つ。それ故にいつしか人々は彼らを「森の悪魔」とか「恐怖のコンバイン」とか、「ベストドレッサー賞受賞」と呼ぶようになって久しくない。

そんな忌み嫌われた存在のエゾ(エキゾースト)鹿だが、その性格はいたって温厚で、普段機嫌が良い時であれば、あたりかまわずつばを吐き散らかしたり、他人の容姿を酷評するなど、その暴君たる姿はまさに北欧のメトロポリタンの名にふさわしい行為である。

私は以前、実家の富山に住んでいたときに、二匹のエゾ鹿を屋内で飼っていたことがある。名前をベルナスと門脇と名付け、可愛がっていた。彼らは私が夜八時に仕事先から帰宅するといつも満面の笑みで私を出迎えるのだ。そして「かくなる上は・・・かくなる上は・・・」と、少し京都弁が混ざったような鳴き声を発し、糞便をあたりかまわずまき散らしながら全身をぶるぶると震わせて喜びを表すのだ。

そんな彼らの好物はというと、干した昆布や、揚げたての鶏のから揚げ、乾燥わさびなどであるが、特に好んで食べたのがカブトムシなのである。カブトムシは生きたものは与えず、すでに死んだものを与えるのだが、彼らはカブトムシを異常に怖がり、それでも何とかカブトムシの角の先部分を鼻に入れ、そこから勢いよく吸い上げて食していたようだった。

私はそのように幼少時代の大半をエゾ鹿と過ごしてきたわけだが、一度だけ彼らを猛烈に怒らせたことがある。どのように怒らせたかって?好物のマンゴーを取り上げた?いいえ、違います。排便の最中に頭をなでた?いいえ、それも違います。はい、そうです、私は彼らが寝静まる午前三時頃に彼らの耳元で子守唄を歌ったのです。そうです、あの「ねんねころりよ、ペパーミントよ」のあの子守唄です。歌い始めたときは彼らも最初は心地よさそうに耳を傾けていたのです。それが「ねんねころりん」の「ころりん」あたりから徐々に彼らの目の色が青く染まっていき、鼻息もひーひーと荒くなり、うつ伏せで寝ている状態からノーモーションでひらりと飛び上がるやいなや、私のこめかみにタックルです。十針縫いました。

動物は皆とても可愛いですが最低限の注意は必要です。それはエゾ鹿に限ったことではありません。あなたの子守唄で、いつなんどき目の色を変え、ノーモーションでタックルが来るかは、誰にも分らないのですから。